江川卓 甲子園 選抜で最も速かった男 [高校野球]
ノーヒットノーラン9回・完全試合2回、選抜高等学校野球大会における大会通算最多奪三振記録(60個)。
1年夏の県予選から県内初の完全試合を達成し、マスメディアに登場するも、不運が重なり甲子園出場を果たす事のできなかった江川卓の1972年、江川卓最後の春の選抜出場のチャンス。秋季関東地区大会栃木県予選。
江川卓は4試合登板。29回無失点45奪三振、2試合完封で優勝。
関東大会に進んだ江川卓は、千葉県の名門、銚子商との準決勝を1安打完封20奪三振。同じく神奈川県の横浜高戦も16奪三振完封で優勝。県大会、関東大会7試合、無失点。新チーム結成以来、練習試合を含む23戦全勝。江川卓の防御率0,00。関東No.1高校&投手として江川卓は甲子園初出場を果たします。
そしてここで、多くのマスメディアと全国の野球ファンは、噂の「怪物」江川卓のピッチングを初めて!目の当たりにするわけであります。
一回戦、大会No1のチーム打率を誇る強打の北陽打線の1回、三者連続三振。2回4番の先頭打者三振。ここまで全員バットにボールがかする事なく三振。
5番有田(後に近鉄入団)が初めてバットにボールを当てファールを放つと場内がどよめき、ファールを放った有田に場内は拍手を送るという「伝説」を江川卓は作り、4回2死まで江川卓はアウト11は全て連続三振。場内は異様な空気に包まれます。
結果、優勝候補筆頭の強打の北陽相手に4安打19奪三振完封勝利という鮮烈な甲子園デビューを飾り、「怪物」江川卓の名は全国に広まります。
二回戦、小倉南戦。7回無失点(大差により途中降板)1安打10奪三振。
準々決勝、今治西戦。1安打20奪三振で完封勝利。
結局、準決勝の広島商戦、毎回の11奪三振なれど四球で出塁していたランナー(後の広島の達川光男)がポテンヒット(チーム初安打)でホームイン。江川の連続無失点記録は139イニングでストップ、8回裏、チーム2本目のヒットになる内野安打と四球で出たランナーのツーアウトからのダブルスチール(捕手、三塁暴投)で得点され、僅か2安打で2得点され、江川卓は初の甲子園を去るも、江川は今も破られない奪三振60の記録と「伝説」を残したわけであります。
夏の甲子園大会も、銚子商業に延長の末、押し出し四球で破れたのは有名ですが、凄いのが栃木県予選。全5試合のうち3試合をノーヒットノーラン。打たれたヒットは2試合で1安打ずつの僅か2本。再び140イニング連続無失点で「怪物」江川は甲子園は再び乗り込んできた事でした。
1982年 熱闘甲子園 池田高校 準々決勝 VS早稲田実 [高校野球]
1980年。1年生の夏、いきなり5試合で4完封、44回1/3連続無失点の好投で決勝進出、横浜高に破れるも準優勝投手になった早実の荒木大輔クン(後のヤクルト、横浜)。
1982年、3年夏の大会まで春夏5季連続出場の大記録をうちたてるも、2年の春の大会は東山高にまさかの一回戦敗退、夏は報徳学園に3回戦で敗退。そして3年生、「絶対的優勝候補」と言われる中、春は準々決勝で横浜商に破れ、夏も同じく優勝候補の筆頭にあげられながら、同じく準々決勝で池田高に、石井丈裕クン(後の西武、日本ハム)共々、荒木大輔クンが猛打の「やまびこ打線」池田高に、映像のように打ち込まれ敗退。
バックスクリーン左への特大ホームランと満塁ホームランを放った「阿波の金太郎」、水野クン(後の読売ジャイアンツ)は当時未だ2年生。
結局、池田高は優勝候補の早実に圧勝しこの大会で優勝、翌年の春も水野クンをエースに優勝、史上初の3季連続優勝確実!と言われた翌年の夏の大会で、今度は池田高、水野クンは1年生のKKコンビ、桑田クン(後の読売ジャイアンツ)、清原クン(後の西武ライオンズ、読売ジャイアンツ)のPL学園、今度は桑田クンにホームランを打たれ、更に1年生の桑田クンから自慢の打線が1点も奪えず7対0の完封負けを屈する、大番狂わせ。
優勝候補の池田を破った1年生の桑田クン、清原クンのPL学園は全国制覇。そして今度はこれを機に、PL学園の桑田クンと清原クンが甲子園5季連続出場、4度決勝進出!2度優勝、2度準優勝(残り1度はベスト4)したこの時期の高校野球にも、強烈に人々の記憶に残る歴史のドラマがありました。
斎藤佑樹 vs 田中将大- 2006 甲子園決勝 [高校野球]
前日の延長15回引き分け再試合の最終回!。
73年ぶりの!夏3連覇の駒大苫小牧か?、意外にも準優勝2回、初優勝の名門、早稲田実業か?。4対3、早稲田実業リードで迎えた9回表、駒大苫小牧、最後のバッターがエース、田中将大クンという巡り合わせの、息をのむ!平成の名勝負!。
4連投9回で2アウト、あとアウト1つで初優勝。2ストライクと追い込んでからの147kmのストレートを投げこんだ斎藤クン。見送りねばる田中クン。素晴らしいですね。今みても絵になります。
最後は解説席の予想を覆す、得意のスライダーではなく、「漢は」ストレート!勝負!。144kmの直球で三振に仕留めた斎藤クン、可愛い顔して優しい顔して、勝負所は「漢」!。甲子園、日本中のTVの前の視聴者に「漢」を上げたピッチングでございました。素晴らしい!。
三振とはいえ、フルスイングの田中クンも「漢」でございます。
斎藤佑樹 vs 田中将大 甲子園2006決勝 駒大苫小牧-早稲田実業 [高校野球]
栄冠は君に輝く ~全国高等学校野球選手権大会の歌~ [高校野球]
福島が生んだ偉大なる作曲家 古関裕而氏の名曲。暑くなると夏になると、やはりこの曲を聴きたくなる。高校野球がみたくなるので、アップいたしました。
阪神タイガースのかの!有名な応援歌「六甲颪」、読売ジャイアンツの応援歌「闘魂こめて」、 早稲田大学応援歌~「紺碧の空 」、慶應義塾大学応援歌「我ぞ覇者」、1964年開催の東京オリンピックの開会式に鳴り響いた『オリンピック・マーチ』、全部、古関裕而氏の作品でございます。
有名な軍歌、戦時歌謡にも古関裕而氏の作品は多数。
古関裕而作品と知らずとも、老若男女、日本国民の誰もが馴染みのある、口ずさめる曲を、これだけ書いている作曲家は、おそらく古関裕而氏しかいないのではないか?と思う次第。
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延長18回の伝説 松山商×三沢 [高校野球]
この1アウトフルベース。延長15回裏、三塁ランナー菊池クンのヘッドスライティングが、セーフだったら、高校野球史上!唯一の!青森県勢 優勝 だったんですね〜。松山商業の井上クンも言ってるように、ピッチャー抜かれて普通、センター前ヒットですよね。運命、勝利の女神は、三沢高校に微笑まなかったんですね〜。
正に!アウトセーフ紙一重の!本塁突入。
更に延長16回裏も!三沢は満塁のサヨナラ勝ちのチャンス。スクイズを外され、またしても三塁ランナーアウト(ニ度のピンチを凌いだ井上クンも凄い)。神は三沢高校ではなく、翌日、松山商業に微笑んだわけです。
超高校級投手、太田クン擁する三沢高校は、夏春夏の3季連続出場とはいえ、青森県勢初の!決勝進出、対する松山商業は既に全国制覇3度を数える名門。日本人は判官贔屓ですから、多くは三沢高、ロシア人とのハーフ、ハンサムな太田クンを応援してた決勝戦でしたので、さぞ松山商業もやりずらかった事でしょう。
規定が変更になったので、今は延長は15回で終了なので、延長18回引き分け再試合、しかも井上クン、太田クンの投げ合いの0対0なんて試合は、二度と拝めないので、この試合を甲子園でTVで観てた、今や老人、初老中高年の方々は、凄い試合をみていたと、今更ながら思って、しみじみした方が良いでしょう(笑)。
しかしこの取材してる女子高生達、とっても!良いコ達ですね。今、どうしてるんだろう。皆、幸せで楽しい恵まれた人生を、送っててもらいたいものだと、オッサンは思う次第。
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1998年夏の準決勝 横浜 VS 明徳 最終回② [高校野球]
野球は筋書きのないドラマといいますが、前日の準々決勝、PL学園との延長戦を投げ抜いたエース松坂を使えない横浜、8回表を終了して6対0と明徳義塾に大量リードを許し、ここまで明徳14安打に対し、横浜は僅か3安打。残り2イニング、アウト6つをとれば明徳、決勝進出!。
「まあ、松坂が使えなかったから、横浜が負けてもしょうがないだろう」と、誰もが!おそらく思っていたと思いますが、奇跡が起きるんですね、ここから。野球は本当に怖い!。
あとアウト6つが、明徳はとれず6点差を僅か!2イニングでひっくりかえされてしまった。
8回裏横浜の猛攻。それまで3安打に抑えられていた横浜!4点を返し、残り2点。
松坂が投球練習をはじめ、9回のマウンドにたち空気が更にかわり、この9回裏!。僅か2分弱でノーアウト満塁の横浜大チャンス!。明徳大ピンチ!。この試合は本当に凄い!。横浜サヨナラヒットの瞬間、頭かかえマウンドでうずくまる寺本はじめ、動けない明徳ナイン。
泣けます、、、。